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私は電子部品メーカーに期間を1年間と定めて嘱託社員として雇用され、以降5回の契約更新を経て現在は6年目です。採用の際に、「契約期間が満了しても、まじめに働いていれば解雇されることはない。安心して長く働いて欲しい。」などと説明され、また、業務内容は、正社員と同じ恒常的業務に携わってきました。しかし、先日、会社より期間満了で契約は終了し、契約の更新はしない旨告げられました。私としては、長く勤められると信頼してこれまで懸命に働いてきましたのに、会社の措置は納得がいきません。何は方法はないでしょうか?
弁護士からの回答
期間を定めた労働契約(有期労働契約)の期間が満了した時点で、契約を更新せずに打ち切ることを「雇い止め」といいます。
正社員と同様の内容の業務に就いていた場合や、更新を何回も続けて相当長期間にわたって働いていた場合、あるいは、「ずっと働いて欲しい。」と言われていた場合など一定の条件があれば、雇い止めは、解雇と同様の厳格な要件をクリアしない限り、無効となる可能性があります。
解説
雇い止めとは
期間を定めた労働契約(有期労働契約)の期間が満了した時点で、契約を更新せずに打ち切ることを「雇い止め」といいます。
これまで何回も契約を更新してもらっていたため、「来季も引き続き雇用してもらえるだろう。」と安心しきっていたところ、突然、「契約期間が満了しました。はいご苦労さま。」と言われ退職させられ,大変驚かれると同時に,会社に裏切られた気持ちで落ち込んでいらっしゃることでしょう。
しかし、正社員と同様の内容の業務に就いていた場合や、更新を何回も続けて相当長期間にわたって働いていた場合、あるいは、「ずっと働いて欲しい。」と言われていた場合など一定の条件があれば、雇い止めは、解雇と同様の厳格な要件をクリアしない限り、無効となる可能性があります。
雇い止め後の対応方法
(1) 証拠の収集
(2) 雇い止め理由証明書を請求しましょう。
(3) 退職を前提とした手続に安易に従わないよう注意しましょう。
(4) 会社との交渉
会社に対し、雇い止めの無効を主張し、職場に復帰させてくれるよう交渉します。