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あおり運転
近年急増中のあおり運転。
どこからがあおり運転?あおり運転に遭ったらどうしたら良い?
弁護士が詳しく解説します。
あおり運転を受けた場合の対処法
※現在あおり運転をされていてお急ぎの方へ
身の安全を最優先してください。
犯人は理性が働いていない場合が多いので可能な限り無視し、
安全な場所に一時停止して警察へ通報して事情の説明をしてください。
2. はじめに
警視庁から全国の警察に対し、あおり運転を厳しく取り締まるよう通達が出され、厳罰化への流れが出来つつあります。
そこで、まずどういったものがあおり運転にあたるのかを述べたいと思います。
3. 煽り運転(あおり運転)とは
特定の車やバイクに対して幅寄せしたり割り込んだり追い回すなど走行を妨害する目的で危険かつ悪質な運転をすること
です。
近年沢山の動画がニュースやSNSなどで見れる様になってきましたが、いざご自身が体験したらどんな対処、対策をしたらよいのでしょうか?
また、冷静な判断が出来ますでしょうか?
車を運転する可能性がある人だけでなく、乗る可能性がある人はこの記事を読んで対処、対策を頭に入れておくと良いでしょう。
4. 時代の変化と煽り(あおり)運転の実態
昔からありましたが、ここ最近ドライブレコーダーやスマホのカメラの復旧であおり運転の実態がよく目に見える様になってきて、ニュースでもよく見かける様になりました。
その中には人が命を落とす様な事件もありました。
アトム市川船橋法律事務所千葉支部ではこれまであおり運転後の事故に関して依頼を受け、弁護活動を行ってきました。
また、これに関して多くのメディア取材を受け法的見解を述べさせて頂きました。
その一部をこちらに記載したいと思います。
あおり運転の例を記載します。
・車間距離をかなり接近された
・追い越し車線(一番右の車線)で右にウインカーを灯して急接近された
・幅寄せをされた
・不必要なハイビームを当てられた
・不必要なクラクションを何度も鳴らされた
・前方に入ってきていきなり急ブレーキを踏まれた
・執拗に追いかけてきて横につけたり信号など停車中に降りてドアをノックされた
・隣に車を横つけてきて睨まれたり怒鳴られる
などなど。どれもいつ事故が起きてもおかしくない危険すぎる行為と言えるでしょう。
多くのドライバーが経験した事があるようです。
5. 被害に遭わない為に
まずは正しい対処法も大事なのですが、「被害事態に合わない事」も大事です。
いくら法的見解やベストな対処法を知っててもケガをしたり亡くなってしまっては元も子もありません。
あおり運転をしてしまう人の心理
大きく分けて3つ考えられます。
① 非常に急いでいる
② バカにされた
③ 運転技術やマナーなどを教えてやりたい
これを見て、①は完全に煽る側の事情なので防ぎようがないのですが、
被害者は全く悪くないかもしれませんが、②と③は防げる可能性があります。
(あくまで如何に被害に遭わないか、事件を起こされないかという事に焦点を当てて説明致します。)
・不必要な追い越しはしない
・バカにするなど相手を見下す様な行為はしない
・無理な車線変更はしない
・マナーは守る(相手を思いやる気持ちを忘れない)
・注意を促す時のクラクションの鳴らし方にも気を使う
6. 煽られた(あおられた)場合、やってはいけないこと
・煽り返さない
・急停止をしない
・ハイビームで威嚇行為(ハイビームは適所でしか使わない)
7. あおられた場合の対処法
・無視出来るなら無視する
何より被害に遭わない為には無視する事が一番安全と言えるでしょう。
仮に社会的に許されざる行為であっても、ここで注意しなければ相手は一生直らないかもしれませんが、許せない気持ちがあるかもしれませんが。
事故が起こっては取り返せない悲しい結果となります。
仮に追跡してくるなら急ブレーキせず路肩に一時停止しましょう。
そこで相手が立ち去らずこっちの車まで来てドアをノックしたり怒鳴り込んできた場合、
ドアをロックし
決してドアは開けず
警察に通報してください。
相手はまともではない可能性が高いのでそういう相手にまともに向き合うと大けがをする恐れがあります。
警察に事情を説明すれば対処してもらえるので無視しても執拗に追ってきたら警察に通報してください。
特に近年ドライブレコーダーやスマートフォンなど動画を撮れる道具が増えてきていますし、所持率も上がっているのでこういった動画が証拠となり逮捕のきっかけとなったりしています。
スマホやドライブレコーダーでナンバープレートを撮影しておく事も大事です。
また、その動画がニュースやSNSなどで共有される事で事件の恐ろしさや対処法のシミュレーションなどもでき、より良いあおり運転対策が取れると思っています。
この記事も読む事であおり運転をする前に対策を頭の中に入れ、対策すればより安全に身を置け、かつ犯人逮捕のきっかけを作れると思っています。
また、仮にあおり運転をしてしまいそうになった場合は、今の世の中ではスマートフォンやドライブレコーダーを所持している人が多く、更に街には防犯カメラも多く存在していて、犯人の特定が昔と比べ特段に容易になっています。
また、後から「そんな運転をしていない」と言っても証拠が残っている場合が多いです。
ですので何か感情的になったとしても一呼吸置いて、あおり運転をしたらすぐ捕まってしまうと思って理性を保つ事を推奨致します。
そして近年警視庁より全国の警察官にあおり運転のより厳しい取り締まりが言い渡され、これからも逮捕者は増えると思います。
下手に言い逃れするよりあおり運転をしない方が逮捕されず賢い判断となります。
8. あおり運転って、どんな罪になるの?
あおり運転は、状況によって様々な罪名に適用され、またそれが定義・捉え方がとても難しいものもあります。
暴行罪・車間距離保持義務違反・過失運転致死罪・危険運転致死罪などがあります。
ここで疑問に思う方がいるかもしれませんが、仮にぶつかっていなくても悪質であれば「暴行罪」に該当する場合があります。
そもそも「暴行」と聞くと殴られたりけられたりする事をイメージすると思いますが、「暴行罪」の「暴行」とは、人の身体に向けた物理的な力の行使の事で、具体的に「着衣を引っ張る」「室内で日本刀を振り回す」「小石を投げる」などが「暴行」に当たります。
日本刀と小石などは当たっていなくても「暴行罪」となります。
罪名 | 刑罰 |
---|---|
暴行罪 | 2年以下の懲役又は30万円以下の罰金 |
車間距離保持義務違反(一般道) | 5万円以下の罰金 |
車間距離保持義務違反(高速道路) | 3か月以下n懲役 又は5万円以下の罰金 |
過失運転致死罪 | 7年以下の懲役 又は100万円以下の罰金 |
危険運転致死罪(けがをさせてしまった場合) | 15年以下の懲役 |
危険運転致死罪(死亡させてしまった場合) | 20年以下の懲役 |
ここに「過失運転致死罪」と、「危険運転致死罪」といった似たような違いが分かりにくい罪名があります。
「過失運転致死罪」とは
自動車の運転で不注意により人を死傷させた場合に成立する
一方、「危険運転致死罪」は
飲酒,無免許運転など故意に基づく危険な運転により,相手を死傷させた場合に成立する犯罪です。
平成29年(2017年)6月に日本を震撼させるニュースが流れました。
神奈川県の東名高速道路で発生した、あおり運転による交通死亡事故が起きました。
あの事件は「危険運転致死罪」になりました。
あのような事件がこの世から無くなる事を、あのような悲しい事故で亡くなる人が一人でも減る事を願っています。
9. まとめ
・身の安全を最優先
・犯人を可能な限り無視
・犯人は理性が働いていない場合が多い
・安全な場所に一時停止
・警察へ通報して事情の説明
をしてください。
10. 最後に
全ての事件において、弁護士によって得意・不得意があります。
その得意・不得意はそれぞれの対応、交渉、スピード感に差が出ます。
アトム市川船橋法律事務所 千葉支部では、豊富な実績から依頼者の利益を最大化すべく、迅速かつ丁寧な対応を致します。
また、早期釈放、罪の軽減、無罪獲得など、刑事事件全般を取り扱った経験も多く、多くの事案を解決して参りました。
その証拠に0.1%しかとれない刑事裁判においての無罪も多数取得してきました。
刑事事件や交通事故にはかなり精通しています。
刑事事件は時間との勝負となる場合が多いです。
それは逮捕から起訴までの時間が法律で決められ、一定の時間を過ぎると釈放が難しくなったりします。
それゆえに、弁護士に相談するのは早いに越したことありません。
ここは時間との勝負です。
逮捕後23日以内に不起訴を獲得しないと前科がつく場合があり、
起訴された場合、99%有罪になると言われています。
アトム市川船橋法律事務所千葉支部では多くの刑事事件や交通事故を処理しており、早期釈放や示談の経験が豊富です。
少しでも依頼者様にとって有利になる判決を得る為にも、依頼頂かなくても少しでも早く安心して頂けるよう、お早めの相談を推奨しております。
アトム市川船橋法律事務所千葉支部では全力で解決に向け協力、弁護活動を行っております。
逮捕されてしまった、刑事事件を起こしてしまった、刑事事件で被害にあった、相談が来た、どう対応すべきかなど、個人法人問わずすぐにご連絡ください。
24時間365日無料相談受付中です。
全ては初動が決め手となる場合がありますので事前に当事務所のお電話番号(043-301-6777)をお控え頂ければ緊急時すぐに電話でき、対応もよりスムーズにできると思います。